松本吉央
Last updated on 1998.11.09 (by 稲邑 哲也)
また,UPP はその他のセンサを読むのに便利だということでつけることにし
ました.井上研では以前から UPP を,ラジコン用サーボモータを動かす,エ
ンコーダを読む,超音波距離センサのパルス幅出力を読む,などの用途で用い
ていて,馴染みがあります.便利な IC なのですが,残念ながらそろそろ生産
中止ということで,今後の入手は困難と思われます.
前に述べたように,この I/O ボードは PC +
Titech Robot Driver +
TITAN VIII
というシステムをターゲットに開発しましたが,A/D,D/A のチャンネル
数は 16 と既存の PC 用 I/O ボードより多く,また UPP は様々なパルス入出
力がでるので,他のロボットの制御にも使えるだろうということで,ロボット
を研究されている他の方々
にも使ってもらえるよう,富士通にお願いしてある程度量産してもらい,
重点領域研究での研究ツールとして使って頂けるようにしました.
Titech Robot Driver
と共に用いることで,16自由度までの DC モータとポテンショ
メータあるいはエンコーダからなるロボットならば制御が可能です.井上研で
は,
TITAN VIII
以外にも,車輪型の移動ロボット(カメラ用パンチルタ等の制
御も含む)でも,この I/O ボードを利用しています.
サイズ | ISAバス ハーフサイズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
アドレス | 12bit デコード,8 byte 占有,ジャンパにて設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
割り込み | A/D変換終了およびパルスの立ち上がり/下がりで発生可能 IRQ9,10,11,12,14,15からジャンパにて選択 |
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A/D部 |
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D/A部 |
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UPP部 |
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本ボードは,重点領域研究において井上・稲葉研で開発されたものですので, 富士通を通じての御提供は,大学でのロボット研究者向けへのみとなっております. 御了承下さい.
また,本ボードの制御ソフトウェアのサポートはありません.本ボードは INP, OUTP 等の基本的なポート入出力命令だけで御利用になれるように設計さ れておりますので,利用方法は単純であり,問題ないと思います.特にデバイ スドライバやライブラリといったものは用意しておりませんので,御了承下さい
なお,前述の通り UPPが既に生産中止となっており,製造できるボードの数に 限りがあります.UPPを 2個搭載したバージョンもありますが,特に必要とす る方以外は UPPを 1個搭載したバージョンを御利用下さい.
本ボードの linux 環境でのテストに用いたサンプルプログラムを置いておきます. ダウンロードし,gzip + tar で展開して使用して下さい.
RIF-01 sample program 7.9kB (Linux 2.0.30 用)