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12 オブジェクト指向

オブジェクト指向というのは,データを扱う動作の集合がプログラムであると 考えられていたのに対して,動作により操作されるデータの集合がプログラム であるという新しい見方を提唱したもので,プログラミングパラダイムのひと つと呼ばれている. 1972年 XEROX PARCにおいてSmalltalkというオブジェクト指向言語が作られた. 1980年には,Smalltalk-80となり,商用のSmalltalk言語となり (Adele Goldberg and David Robsonらによる Smalltalk-80: The Language and its Implementationという本がAddison-Wesleyから出版されている). この言語によってオブジェクト指向プログラミングのパラダイムがより普及す ることになって,現在のC++,Java言語などに大きな影響を与えることになった. CommonLispでも,オブジェクト指向プログラミングを行なうために, CLOS(Common Lisp Object System,「しーろす」 または 「くろす」と読む) が提案され,AllegroCommonLisp(ACL5.0Lite)には組み込まれている. オブジェクト指向プログラミングで用いられる概念を定義しておく.

generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月7日