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遅延評価または遅延計算というのは,データが必要になった時に
そのデータを求める計算をするということを行なう手法です.
この遅延評価の機構は,無限の要素をもつデータを表現する
ことが可能です.つまり,無限の要素をもつデータを全部作って
記述してしまうとLispはそれを表示し続けて無限ループになってしまいます.
そこで,そのデータをすべて計算してしまった形で表現するのではなく,
まだ計算をしない形のデータとして保存するわけです.
その保存形式にクロージャを用います.
つまり,データを求める手続きでそのデータを表現するわけです.
このようなデータは,ストリームと呼ばれたり,パイプと
呼ばれたり,無限にデータを生成できるためgeneratorと呼ばれたりします.
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月6日