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マルチタスクを実現するオペレーティングシステムの機能としてタスクスケ
ジューリングがある．このタスクスケジュールに実時間性を持つOSを実時間OS
と呼び，ロボットや工場の制御，計測，通信で重要な役割を果たしている．
実時間OSの例として通常のLinuxに実時間機能を追加したRT-LinuxとART-Linux
のインストール方法，サンプルプログラムを示した．また，実時間OSによるロボットのプログラミングの例として市販ヒューマノイドHOAP-1を取り上げた．
近年はコンピュータで音声や画像などのストリーミング情報が扱われるように
なってきており，エンドユーザ用OSでもリアルタイム性が求められてきている．
例えば，Linuxのカーネルをプリエンプティブにするプロジェクトがあり2.5系
列に取り込まれている．近い将来はリアルタイム機能がオペレーティングシス
テムの標準的な機能として提供されると考えている．
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月6日