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8.3 無限の ExtentをもつContinuation

call/ccにおけるcontinuationは，無限の extentを持ちます． call/ccに渡す関数手続きの中で，continuationを保存すれば， それはcall/ccから抜けた後も利用可能です． つまり，ccを大域変数に保存し，その大域変数を後で呼び出せば， その保存されたcontinuationの計算を実行することになります． 


==> (+ 1 (call/cc (lambda (cc)
                      (set! old-cc cc)
                      (+ 20 (cc 300)))))

301 
==> (old-cc 500)

501 
==> (old-cc 200)

201
というように，call/ccが呼ばれた時点のcontinuationが old-ccに代入されており，(old-cc 500)とした場合に， (+ 1 (call/cc ...))の計算の継続がなされ，501が計算結果と して返されます．(old-cc 200)としたらば201となっています． しかし，CommonLispでは， 


<cl> (+ 1 (catch 'tag (+ 20 (throw 'tag 300))))

301

<cl> (throw 'tag 500)

Error: there was no pending CATCH for the tag TAG
というように，catchの外側から，throwを呼び出すことは できません．これは，call/ccのcontinuationは， 無限のextentを持っているのに対して，throw/catchのタグは 動的なextentしか持たないからです．
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月6日