JDK 1.3.1のインストール

西脇 光一

1  JDK 1.3.1のダウンロード

JDKは,Sunの開発しているJAVAの開発環境である.(実行環境も付属する.) 最新のバージョンは,1.4.1であるが,今回は,KVMの動作を保証する1.3.1を 利用することとする.

開発環境は,SUNのウェブサイト上で配布されている.バージョン1.3.1のページ,
http://java.sun/com/j2se/1.3/ja/
の右上の方にある 「J2SE v1.3.1_06のダウンロード」を クリックするとダウンロードページへと,進む. 今回は,Windows版の開発環境(SDK: Software Developper's Kit)が必要なので, windows-SDKのダウンロードのリンクを選択する.(JREは,JAVA Runtime Environment: 実行環境.) すると,ライセンス情報のページに移るので,ライセンスを承諾し, 「ACCEPT」のボタンを押す.これで,ダウンロードリンクのあるページに移る. リンクされているファイルを手元のPCの適当な場所にダウンロードする.

また,Mech演習室にもコピーが置いてある.O:\soft-ensyu\sun\にある, j2sdk-1_3_1_06-windows-i586 がそれである.これを,各自のディレクトリにコピーして,以下の作業を行うことができる.

2  JDK 1.3.1のインストール

ダウンロードしたファイルをダブルクリックするなどして,実行すると インストーラが開始する.インストール先は,P:\jdk1.3.1_06とすると, mech環境どこからも使用可能なwindowsの共通ファイル領域にインストールされる ので,どのマシンからも同じ環境で使えて便利である.次の「ブラウザの選択」ダイアログでは,今回はどちらも選択する必要はない.次の「コンポーネントの選択」 では,最低限プログラムファイルのみ選択されていればよい. ここまで,決定するとファイルのコピー等が始まり,インストールが完了する.

3  JDK 1.3.1を利用するための設定

cygwin環境から,javac等のJAVAの開発環境を利用するために,PATHを設定しておく. 前回作成した .bash_loginファイルのPATHの設定の部分に,JDKをインストールした ディレクトリに応じて,:/cygdrive/p/jdk1.3.1_06/bin等を追加しておけばよい. 具体的には,前回の資料どおりに設定していれば,.bashrcの5行目の
export PATH="/cygdrive/c/WINDOWS:/cygdrive/c/WINDOWS/system32"
の部分を,
export PATH="/cygdrive/c/WINDOWS:/cygdrive/c/WINDOWS/system32:/cygdrive/p/jdk1.3.1_06/bin"
のようにすればよい.

この後、cygwinを立ち上げ直せば、設定が反映され、コマンドラインから、
javac
java
等と入力すると、パスに設定したディレクトリ(ここでは、p:\jdk1.3.1_6\bin) にある、 javac(javaコンパイラ)やjava(javaの実行環境)が自動的に探されて、 実行されるはずであるので確認する。 (オプションをつけずにこれらのコマンドを実行しているので、オプションの 指定法が表示される。)

4  JDKのテスト

(以降は、次の作業の待ち時間にやると良い)
Windows上でのJAVAのコンパイル、実行の手順を確認する。 サンプルプログラムとして、 HelloWorld.javaという名前で、 次のプログラムを用意する。(javaのプログラムファイル名は、ファイル中の public型のクラス名と同一である必要がある。)
public class HelloWorld {
    public static void main(String arg[]) {
        System.out.println("Hello JAVA World!!");
    }
}
HelloWorld.javaのあるディレクトリで、
javac HelloWorld.java
とする。エラーがなければ、HelloWorld.classというファイル名で、javaの バイトコード(javaの実行環境(バーチャルマシン)が解釈できる中間コード)が 生成される。このコードを実行するには、同ディレクトリーで
java HelloWorld
とする。
Hello JAVA World!!

と表示されれば成功である。


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