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Common LISPの基本方針は，プログラムの移植性の高さ，言語自体の表現能力
の豊富さ，翻訳系(compiler)と解釈系(interpreter)の一貫性などを追求した
ものである．
教科書，参考書としては以下のものがある．
- Patrick H.Winston, Richard P. Horn: ``LISP'', McGraw-Hill，1978.
同著者による人工知能の教科書と並んで，Lispを学ぶ際の代表的な教科書．
入門書としてよく，プログラムも豊富．日本語訳があります．
- Guy L. Steele Jr. Scott E.Fahlman, Richard P.Gabriel, David
A. Moon, Daniel L.Weinreb: ``Common Lisp The Language'', Digtal Press,
1984.
Common Lispの仕様書．翻訳として，
Guy L. Steele Jr.著 and 井田昌之翻訳監修:
"Common Lisp 第２版( Common Lisp The Language, 2nd Edition), bit別冊",
"共立出版",1990. が出ています．
- 湯浅太一，萩谷昌己：Common Lisp入門，岩波書店，1986.
Kyoto Common Lispという処理系を実現した二人による入門用教科書です．わ
かりやすく書かれています．付録に，クロスリファレンスを作るプログラム，
スクリーンエディタなどを Lispで実現するプログラムが載せられています．
- E. Charniak, C. K. Riesbech, D. V. Mcdermott, J. R. Meehan, ``Artificial intelligence programming, second edition,'' Lawrence Erlbaum Associates, 1987.
Lispと人工知能プログラミングの具体的なプログラム技術について書かれた本．
この第２版で，CommonLispで書かれている．
- Peter Norvig,''Paradigms of Artificial Intelligence Programming:
Case Studies in Common Lisp'',MIT Press, 1992. ISBN 1-55860-191-0
強力なソフトウェアツールのプログラムが例を載せて説明された大変いい本で
す．人工知能研究で話題になっている高度なプログラムも豊富で話題作になっ
ています．本講義でもプログラム例を引用しています．
- K. D. Forbus, J. D. Kleer, ``Building Problem Solvers,'' MIT Press, 1993.
問題解決を例題にしたLispプログラムのソースプログラムとその解説．各種
Truth Maintenance Systemのプログラム例がある．そのプログラム全体のリス
トを本にしてBuilding Problem Solvers, Listingとして出版している．
- J. McCarthy, P.W.Abrahams, D.J.Edwards, T.P.Hart, M.I.Levin:
''LISP 1.5 Programmer's Manual'', MIT Press, 1962.
Lisp 1.5 のマニュアル．これを参考にLispの処理系が作られた．
- John Allen: ``Anatomy of LISP'', McGraw-Hill，1978.
Lisp処理系の内部を詳しく書いている本です．
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月7日