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オブジェクト間通信を行うには,AIBOのシステムに対して,どのサブジェクト
がどのオブザーバと通信するのかを指定する必要があり,この対応関係を示す
ために,CONNECT.CFGという設定ファイルを記述する.
CONNECT.CFGの書式は次の通りである.オブジェクト間通信を行うサブジェクトと
オブザーバが複数ある場合,改行によって対応関係をいくつでも記述できる.
[CONNECT.CFGの書式]
サブジェクトのサービス名 対応するオブザーバのサービス名
サービス名は,サブジェクトやオブザーバを識別するための名前で,次のように
ピリオドで区切った書式で命名する.
[サービス名の書式]
オブジェクト名.サブネーム.データ名.サービスのタイプ
オブジェクト名は通常サブジェクトやオブザーバを含むオブジェクトの名前で,
サブネームがサブジェクトやオブザーバに固有の名前になる.データ名は任意
で,どんなタイプのデータを送受信するのかがわかるように付ける.サービス
のタイプは,サブジェクトの場合はSに,オブザーバの場合はOになる.
CONNECT.CFGは,OBJECT.CFGと同じディレクトリにMS/OPEN-R/MW/CONFに置く.
[CONNECT.CFGの例]
SampleSubject.SendString.char.S SampleObserver.ReceiveString.
char.O
上記の例では,オブジェクトSampleSubjectのサブジェクトSendStringがオブジ
ェクトSampleObserverのオブザーバReceiveStringと通信することを示している.
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月6日