Next: 2 リアルタイムOS
Up: ソフトウェア特論 講義資料 リアルタイムOSとロボットプログラミング
Previous: ソフトウェア特論 講義資料 リアルタイムOSとロボットプログラミング
コンピュータシステムの各種資源を管理しアプリケーションプログラムがこれ
を利用できるようにするための基本ソフトウェア,メモリやファイルの管理,
タスクの管理を行う.
近年のオペレーティングシステムでは文章を書きながら音楽を聴く,という風
に,複数のタスクがあたかも並列的に実行されているような処理を行うが,こ
れは実際にはコンピュータ上の1つのCPUで複数のタスクを細かい時間間隔で切
り替えながら処理を行う.このような方法をタイムシェアリング方式と呼ばれ
ており,タスクの切り替えを管理するオペレーティングシステムの機能をスケ
ジューラと呼ぶ.
実時間機能を有するスケジューラをもつオペレーティングシステムをリアルタ
イムOSと呼び,これまでは,ロボットや工場の制御,計測,通信に利用されて
きている.コンピュータで音声や画像などのストリーミング情報が扱われるよ
うになってきた現在,エンドユーザ用OSでもリアルタイム性が求められてきて
おり,ますます重要な機能になっている.
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月6日