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3.1 メディアトラッカ

Javaでは,画像の入力命令が走ると後は入出力に任せてしまい,次の命令に進む. まだ入力できていない状態で,入力画像を必要とする命令が走ると,画像 がまったく処理されないことがある.また,画像サイズを調べて利用する場 合には,サイズが0のままで,プログラムが思い通りにはしらないことが起 こる.そのような場合,メディアトラッカにより画像入力の監 視を行い,入力が完了するまで次の命令に進まないように設定することがで きる. メディアトラッカは,java.awt.MediaTrackerクラスに用意されている. 表4にクラスメンバの説明を示す. 入力の監視は,メディアトラッカを生成し,そのメディアトラッカに画像をセッ ト(addImage)して行う.画像をメディアに登録するときには,識別のための番号 のIDを割り当てる.すべての画像を同じID番号で割つけて管理することができる.

表 4: java.awt.MediaTrackerクラス
static int ABORTED ダウンロードが中止された
static int COMPLETE ダウンロードが終わった
static int ERRORED ダウンロードでエラーが怒った
hline static int LOADING ダウンロード中である
hline MediaTracker(Component comp) コンストラクタ
void addImage(Image image, int id) 監視される画像をidのリストへ追加する
void addImage(Image image, int id, int w, int h) 監視される画像をスケー ル変換してしてidのリストへ追加する
int statusID(int id, boolean load) idの状態を返す
void waitForAll() このトラッカーで監視しているすべての画像のロードを開 始する
void waitForAll(long ms) タイムアウトmsを設けてこのトラッカーで監視しているすべての画像のロードを開 始する
void waitForID(int id) idで監視されている画像すべてのロードを開 始する
void waitForID(int id, long ms) idで監視されている画像すべてのロードを タイムアウトmsで開始する


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