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ロボットアームの空間リンクを解析するために図5のように,
座標系を設定すれば,座標変化を同一形式で扱うことができる.座標系
がリンク
に固
定されているものとする.
リンク
に座標系
を固定する場合に,リ
ンク
とリンク
の連結部のジョイント
の軸を
軸として選ぶ.
軸と
軸の共通垂線を考え,この共通垂線と
軸の交点を
,
軸との交点を
とする.
を
の原点と
し,
から
に向かう直線上に
を定める.
軸は右手系の
座標系を構成するように定める.このようにして決定された座標系
をリンク
に固定されたものと考える.
軸と
軸のなす角を
,
軸と
軸のなす角を
,
,
と
すれば,
と
の間の座標変換は,4つのパラメタ
,
,
,
を用いて次式のように表される.
これら4つのパラメタによる記法はデナビット-ハーテンバーグ記法(D-H記法)と呼
ばれる.
![$\displaystyle \left[
\begin{array}{c}
X_{i-1} \\
Y_{i-1} \\
Z_{i-1} \\
1
\end{array}\right]$](img47.png) |
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(1) |
![$\displaystyle =\left[
\begin{array}{cccc}
c\theta_i & -\cos\alpha{_i}s\theta_i ...
...
\left[
\begin{array}{c}
X_i \\
Y_i \\
Z_i \\
1
\end{array}\right]
\nonumber$](img48.png) |
|
|
|
この4次の座標変換行列を
とする.ジョイント
が回転の自由度の
とき,
はリンク
とともに,リンク
の軸すなわち
軸
のまわりに回転する.このとき,
がジョイント
の回転角を表す
変数となる.パラメタ
,
,
はリンク
の形状に
よって決まる定数であり,
は
の関数となる.ジョイント
が
伸縮の自由度の時には,
が変数であり,
,
,
が定数である.
generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月7日