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6.5 把持動作の確認と移動計画

図 22: 掴んだ後,掴んだ紐の長さを測る
\includegraphics[width=5cm]{/home/inaba/text/iwanami/inaba/chap4/rope_graspverify.eps}

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22に紐を掴んだあとの操作を示す.紐の把握が成功して いるかどうかを確認するために,指を閉じたあとハンドの位置を少しずらす (SWEEP).以前存在していた場所に紐がなく,ハンドのグラスプ・ポイントの 近傍で指の方向に紐が存在することを視覚により検査する. 次に,紐を認識しやすいようにハンドを回転する(ROLL)・回転されたハンドの 位置・姿勢情報をもとにグラスプ・ポイントから紐の端点までのベクトル$V$ を視覚により計測する.得られた$V_{inC}$を用いて,りんぐへのアプローチ・ ポイントの修正を行う.ハンドの目標位置・姿勢は以下のように決まる.ハン ド座標系における$V_{inH}$は,ハンド座標系$H_{inA}$を用いて $V_{inH}=(H_{inA})^{-1}V_{inC}$となる.リング座標系$G_{inA}$に対す るアプローチ点の座標系を${A_P}_{inG}$とすると,目標ハンド座標系 $H^*_{inA}$をここでは,
$\displaystyle H^*_{inA} = G_{inA}{A_P}_{inG}Trans(-V_{inH})$     (78)

としている.ただし,$Trans(V)$はベクトル$V$の平行移動を行う変換行列で ある.

generated through LaTeX2HTML. M.Inaba 平成18年5月7日